声の向こう側に触れに
2026年7月11日、アニメイト大阪日本橋で開催された、nayutaさんの全国流通シングル「F2F」発売記念リリースイベント1部に参加してきました。
私はnayutaさんを長く追いかけてきたファンというわけではありません。ただ、別のきっかけから以前より歌声には親しみがあり、実際にはどのような人なのか、一度自分の目と耳で確かめてみたいという好奇心がありました。
少し大げさに言えば、声の向こうにいる人の「魂に触れに行く」ような気持ちです。
また、アイマス含めてこうしたリリースイベントに参加するのは、今回が初めてでした。
座席は指定で、前から6列目。小規模なイベントホールということもあり、ステージ上の動きや視線まで比較的しっかりと確認できる距離でした。
イベント全体は約1時間。前半約40分がトークパートで、そのうち後半約20分が観客からの質問コーナー。最後の約20分が、「連星」と「F2F」の2曲を披露するミニライブという構成でした。
和やかな雰囲気で進んだトークパート
「1人でのフリートークは得意ではない」、「(大阪会場なので)話にオチが必要?お手柔らかに」とのことで、客席からの拍手やうなずきなどのリアクションを求められつつ始めまりました。
会場に集まった人たちがどこから来たのかを尋ねると、大阪開催なので西日本からの参加者が多いのは当然として、名古屋や関東、さらには海外から来ている人もいたようです。全国流通作品のリリースイベントらしく、想像以上に広い地域からファンが集まっていました。
当日の衣装は、先日のプラネタリウムライブで着用していたものとのことで、その衣装の話や、シングル「F2F」に込めた思いなどを中心にトークしつつ、質問コーナーでは特に大阪で開催されたサンセットライブの思い出話が中心になりました。
華やかなステージの裏側にある準備や当日の苦労など、楽しかった話だけでなく、苦労話もかなり多め。完成したライブを見る側からは分からない部分も多く、ひとつのイベントを形にする大変さが伝わってきました。
後半の質問コーナーも含め、全体的には終始ゆったりとした空気でした。
nayutaさんの話し方やテンポ、言葉の選び方には、どこかで聴いたことあるような、以前から知っているような不思議な親しみを感じました。
かなり透け感のあるマスク
nayutaさんは顔全体をはっきりとは見せないスタイルで、当日もレース状のマスクを着用していました。
ただ、このマスクが想像していた以上に透け感の強いものです。
「こんなに透けるマスクがあるのか」と少し驚く程度には薄く、鼻や口元の位置は何となく分かります。一方で、レースの模様が細かなモザイクのように重なるため、顔全体の印象までははっきりと見えません。
完全に隠すわけでもなく、かといって全容を見せるわけでもない、絶妙なバランスでした。
トークから一転、空気が変わったミニライブ
トークパートを終えると、nayutaさんはいったんステージ袖へ。
少し間を置いて再び登場し、ここからミニライブが始まりました。披露された曲は、シングル「F2F」に収録されている「連星」と「F2F」の2曲です。
ペンライトOKだったようで、慣れたなゆふぁんずはペンライトを持ち込んで、振っている人もいました。こうしたイベントが初めてだったため持参していませんでしたが、持ってきたらよかったなと思いました。
もっとも、曲が始まると周囲の様子を気にする余裕はあまりありませんでした。
トーク中のほんわかとした表情から一転して、歌い始める直前の眼差しは真剣そのもの。明らかにスイッチが入ったように見え、ステージ上の空気が一瞬で変わりました。
「歌が上手い」だけでは足りない正確さ
実際に生で聴いて最も驚いたのは、その歌唱の正確さです。
単に「歌が上手い」と表現するよりも、CDで聴いていた歌が、そのまま目の前で再現されているような感覚に近いものでした。
音程やリズムが安定しているのはもちろん、声の伸びや細かなニュアンスまで崩れません。録音作品と比べても違和感が少なく、「本当に本人がこの声を出しているのだ」と、当たり前のことを改めて実感させられました。
一方で、生歌ならではの違いもあります。
会場の音響による影響もあると思いますが、CD音源よりも声の重心が少し低く、力強く聞こえました。それでいて、nayutaさんらしい透明感は失われていません。
力強さと透き通った感触が同時に存在する歌声で、自然とステージを見つめながら聴き入ってしまいました。
わずか2曲、約20分のミニライブでしたが、トークだけでは分からなかった歌手としての緊張感や集中力を、十分に感じられる時間でした。
実際に会って感じたnayutaさんの印象
全体的には可愛らしく、柔らかくて優しそうな雰囲気の方でした。
ヒールを履いていた影響もありそうですが、身長は比較的高く見えインターネット検索で出てくる過去の写真とは、かなり印象が違いました。今回は眼鏡をかけておらず、写真から想像していたよりも可愛らしく、穏やかな雰囲気です。
一方で、テレビや大規模なイベントで見る声優や芸能人のような、強く作り込まれた華やかさとは少し違います。
もちろん整ったきれいな人ではあるのですが、遠い世界の芸能人というより、もう少し身近で親しみやすい存在に感じました。プロとして活動しながらも、同人音楽やインターネットでの活動を原点としている人らしい距離感なのかもしれません。
今回はリリースイベントという比較的カジュアルな場だったため、単独ライブや大きなステージでは、また違った印象になると思います。衣装や照明、メイクによっても、見え方は大きく変わるのかなと思いました。
まとめ:初めて生で聴いた、声の向こう側
今回、nayutaさんの「F2F」発売記念リリースイベントに参加した動機は、熱心なファンとして応援するためというより、どのような人が、あの歌声を生み出しているのか知りたいという好奇心でした。
実際に目の前で見たnayutaさんは、話しているときには柔らかく、親しみやすい雰囲気の人です。
しかし、ひとたび歌い始めると表情と空気が変わり、CD音源に迫る正確さと、生歌ならではの力強さを併せ持つ歌声を聴かせてくれました。
トーク40分とミニライブ20分という短いイベントでしたが、声だけを聴いていたときよりも、歌い手としての人物像が少し立体的になったように思います。
初めて参加する種類のイベントでしたが、思い切って足を運んで正解でした。少し大げさに言えば、確かに声の向こう側にあるものへ、ほんの少し触れられたような気がします。


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